排水設備<概要>

概要用語集

上水道
  • 上水道とは
    上水道の目的は、公衆衛生の向上と生活環境を改善するため清浄な水を供給する事である。水道法では「水道とは導管およびその他の工作物により、水を人の飲用に適する水として供給する施設の総体をいう。」と規定されている。
  • 水道法
    明治23年(1890年)に制定された水道条例まで遡る。水道の安全を守るための法律で、施行令には給水装置の構造・材質等が規定されている。
下水道
  • 下水道とは
    下水を排除するために設けられる排水管、下水管渠その他の排水施設および、これらに接続して下水を処理するために設けられる処理施設また、これらの施設を保管するために設けられた施設の総体をいう。
  • 下水道法
    下水道を公共下水道・地域下水道・都市下水路に分けて規定し、構造基準・水質基準・排水設備の設置義務等を定めている。施行令では、排水設備の構造上の技術基準が規定されている。
あふれ縁

衛生器具またはその他の水使用機器の場合はその上縁より、タンク類の場合はオーバーフロー口より水が流れ出る部分の最下端をいう。

インバート

下水の流下を円滑にするため、マスおよびマンホール等の底部に設けられた、凹形の導水路をいう。

オフセット

配管経路を平行移動する目的でエルボまたはベンド継手で構成されている移行部分をいう。

サイホン作用
  • 自己サイホン作用
    器具排水において、排水終了時にトラップを含む器具用排水管がほぼ満水状態になるような場合、流水の引張力によって流水が引かれ、トラップ内に残る封水が少なくなる現象をいう。
  • 誘導サイホン作用
    排水の流下に伴って生じる管内の圧力変動によって、排水していないトラップの封水が配水管側に流出する現象をいう。
トラップ
  • トラップ
    封水の機能によって排水管または、公共下水道からガス・臭気・衛生害虫が排水管および、器具を経て屋内に侵入するのを阻止するために設ける器具または、装置をいう。
    また衛生器具等の器具に接続して設けるトラップを器具トラップという。
  • 二重トラップ
    汚水の流れの方向に直列に2個以上のトラップを設け、その間に有効な通気管がない場合をいい、器具トラップを有する排水管をトラップマスのトラップ部に接続するような誤った例をいう。
マスの区分
  • 宅内桝
    敷地排水系等の要所(合流・方向変化・系統区分箇所)
    に設けられる、点検・掃除のための装置をいう。
  • 公共桝
    敷地排水管と下水道との接続点に設けられるマス。
    終桝、公設桝、取付桝ともいう。
マスの種類
  • 汚水マス
    汚水管の会合点、中間点または屈曲する箇所に取り付けるマスで、汚水が円滑に流下するよう半円状のインバートを設けたマスをいう。
  • トラップマス
    衛生器具には原則として器具トラップを設けることとされているが、既設の衛生器具等においてトラップの取付が困難な場合、食堂・生鮮食料品取扱所で残渣物が排水に混入し、公共下水道に支障をきたす恐れのある場合、合流式下水道において雨水排水系統からの臭気の発散を阻止する場合等に設けるトラップを有するマスをいう。
  • ドロップマス
    屋外排水設備に用いるマスのうち、上流・下流の排水管の落差が大きい箇所に設けるマスをいう。
  • 雨水マス
    雨水管の会合点、中間点または屈曲する箇所に取り付けるマスで、下水道施設へ土砂が流入することを防止するため、マス底部に泥溜めを設けたマスをいう。
間接排水

食品関係、洗濯関係および医療関係の機器等は、排水管の詰まり等により排水が逆流した時衛生上危険な状態になることがある。また、トラップの封水が破れた時有害なガス等が侵入することがあるので、これらの排水は排水管と直結して排水することをせず、一度大気中に開放して、所要の排水空間をとって間接排水用の水受け容器に排出される。

管底高

水準基準面から管の内面下端までの高さをいう。

供用開始の公示

公共下水道管理者が下水を排除することが出来る地域について、あらかじめその供用を開始すべき年月日等の公示を行うことをいう。

口径

給水管・排水管等の呼び径をいい、管・継手類の呼び径がmm単位のものをA呼称、インチ単位をB呼称と区別する。

公共マス
  • 公共マス
    宅地内等からの汚水を公共下水道に排除するもので、公道と民有地との境界線付近に設けられ公共下水道管理者が設置し、管理するマスをいう。
  • 公共雨水マス
    宅地内および公道上に降った雨水を、公共下水道に排除するもので、公道と民有地との境界線付近に設けられ公共下水道管理者が設置し、管理するマスをいう。
勾配

排水横管、通気横管等の傾きで、配管長さに対する傾斜の垂直高さの比をいう。

公共下水道が設けられていない地域で、敷地・建物内の排水を浄化するための施設。
便所系統の汚水を処理する単独処理浄化槽(現在新設禁止)と、台所排水系統等の雑排水と汚水を併せて処理する合併処理浄化槽がある。その装置と構造は、建築基準法等に規定されている。

除害施設

工場や事業場からの排水のうち、下水道の施設の機能を低下または損傷したり、処理場からの放流水の水質を悪化させる恐れのあるものを処理する施設をいう。

接合方法
  • 管頂接合
    上流管と下流管の管頂(内面上端)を一致させる接合をいう。
  • 管中心接合
    上流管と下流管の管中心を一致させる接合をいう。
  • 管底接合
    上流管と下流管の管底を一致させる接合をいう。

排水中に含まれる有害・危険な物質、望ましくない物質または、再利用出来る物質の流下を阻止・分離・収集して残りの水液のみを自然流下により排水できる形状・構造をもった器具または装置をいう。

通気
  • 通気
    排水系統において排水を円滑にし、かつ排水によって生じる気圧変動からトラップの封水を保護する目的で空気を流通させること。またはタンク類において水位変化によって生じる気圧変動を、調整する目的で空気を流通させることをいう。
  • 伸頂通気管
    最上部の排水横管が排水立て管に接続した点よりも、さらに上方へその排水立て管を立ち上げ、これを通気管に使用する部分をいう。
土被り

地表面から、埋設する管渠の天端までの深さをいう。

排除方式

下水を排除するための方式をいい、分流方式と合流方式とがある。下水の分流方式では、汚水と雨水を完全に分離し、汚水は公共下水道へ、雨水は雨水管渠または、水路等の雨水排水施設へ排除する方式をいう。下水の合流方式では、汚水と雨水を同一の排水管により公共下水道へ排除する方式をいう。

  • 排水設備
    排水を公共下水道に流入させるために設ける、
    建物または敷地内等の排水管渠および、
    付帯設備の総称していう。
  • 下水
    汚水および雨水を総称したものをいう。
  • 汚水
    一般家庭、事務所、事業所(耕作の事業を除く)、
    場等からの生活、営業および生産の活動による
    排水
    をいう。屋内排水設備では「雑排水」と区分して、
    小便器およびこれと類似の用途を持つ器具から
    排出する水、並びにそれを含む排水をいう。
  • 雑排水
    厨房等の設備から排除されるし尿を含まない排水をいう。
副管

管渠の接合が段差接合(落差が600mm以上)となる場合、マンホール底部の洗掘を防ぎ汚水の飛散を防止するために設ける管をいう。これにより、マンホール内での作業が容易になる。

  • JIS(Japanese Industrial Standard 日本工業規格)
    昭和24年工業標準化法が制定され、JIS(日本工業規格)により標準化、規格化して生産性、品質の向上、コスト低下等の効果が図れるようになった。製品の共通性、互換性、使用目的への適合性等が認められた工場、製品に表示される。
  • JSWAS(Japan Sewage Works Association Standerd 日本下水道協会規格)
    昭和39年に「下水道に関する調査研究を行うとともに、その急速な普及と健全な発展を図り、公共用水域の水質保全に資し、もって国民生活の向上に寄与すること」を目的に設立される。
  • SHASE-S(The Society of Heating, Air-Conditioning and Sanitary Engineers of Japan Standard 空気調和・衛生工学会規格:旧 HASS)
    HASS 206は、昭和30年よりそれまで衛生設備には法的基準がなかったため、民間の学協会により作成される。国の給排水設備技術基準に一部が範として採用される等、給排水設備技術の発展に重要な役割を果たしているが、法的拘束力を持っていない。※2003年より空気調和・衛生工学会は名称を「SHASE」に変更しました。

工事で必要とする、材料の数量、労務工数等を係数化したもので、この係数に材料単価、労務賃金等を掛けて工事金額を算出する。

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